発起人・代表理事挨拶

皆様、一般財団法人イノチムスブ家、発起人・代表理事の畑鮎香でございます。
私たちイノチムスブ家は、「子どもたちのいのちと社会をむすぶ」という理念のもと、2024年5月17日に一般財団法人として正式に設立されました。私たちの活動の歴史は2017年にまでさかのぼり、この7年間の地道な取り組みと、そこで得られた貴重な経験が、今回の財団設立の重要な基盤となっています。

私自身の個人的な経験が、イノチムスブ家の原点です。妻、母親として、また働く女性として、様々な社会的役割を担う中で、本来の自分に戻れる場所、心を休める場所の必要性を強く感じていたとき、縁あって手に入れたのが、現在のイノチムスブ家の拠点となる家です。この家は、約300坪という広大な敷地を持ち、豊かな自然に囲まれた静謐な環境にあります。清らかな空気、澄んだ水、四季折々の美しい景色に恵まれ、まさにリトリートに相応しい場所でした。
ここを、人々が本来の自分を取り戻し、心を休め、ゆっくりと自分と向き合えるコミュニティの場にしたいという思いが芽生えました。この空間は、単なる住まいを超えて、私たちが本来生まれてきた目的や命を大切にする在り方と向き合える場所になるという確信のもと、イノチムスブ家として活動を立ち上げることにしたのです。

同時に、カウンセラーとしての経験が、私たちの活動の方向性を決定づける重要な要因となりました。虐待や自殺という実態、家族を失った方々の悲しみに触れる機会が多く、特に虐待の連鎖に苦しむ親子の姿を目の当たりにすることで、この問題に真剣に取り組む必要性を強く認識するに至りました。これらの経験こそが、イノチムスブ家の活動の原動力となり、子どもたちと家族を支援する現在の使命へとつながっていったのです。

私たちの活動の中で、特に印象深かったのは子どもたちの夢や希望を育むワークショップでした。このワークショップを通じて、子どもたちが自分の可能性に出会う瞬間を目にした時、彼らが本当の意味で社会とつながれることを実感しました。これらの経験が、子どもたちの純粋な心を守り、育てることが健全な社会づくりの基礎になるという私たちの信念を強化したのです。

イノチムスブ家が目指すのは、すべての子どもたちが安心して自分らしく生きられる社会、一人ひとりの尊厳が守られ、互いの命が尊重される社会です。この理想の実現には、家庭から始まり社会全体に広がる変革が必要だと考えています。
そのために、私たちは多角的なアプローチで活動を展開します。具体的には、家族支援、教育支援、心理ケア、そして社会全体の意識改革に取り組みます。これらの活動を通じて、子どもたちと彼らを取り巻く環境全体を支援していきます。
私たちのアプローチは、普遍的な人間の尊厳と子どもの権利に根ざしています。人種、国籍、宗教、文化、経済状況などに関わらず、すべての子どもたちの幸せと健全な成長を目指す、包括的な取り組みです。
この活動を通じて、家庭から社会全体へと、命の尊さと互いの尊厳を大切にする意識を広げていきたいと考えています。

財団法人化によって、私たちの活動はより多くの方々に知っていただけるようになりました。そして、さまざまな分野の専門家や企業、一般の方々から支援と協力の申し出をいただいています。この広がりは、私たちの活動に大きな可能性をもたらしています。一人ではなく、多くの方々と力を合わせることで、より多くの子どもたちに希望を届けられると確信しています。

今後の具体的な目標として、まず支援先の選定と綿密な調査を行います。実際に施設を訪問し、現場のニーズを丁寧に把握することから始めます。その上で、子どもたちとの体験活動を実施し、彼らに新たな可能性と希望を感じてもらえるような機会を提供していきます。様々な体験を通じて、子どもたちに夢や希望、そして社会とのつながりを感じてもらうことが私たちの願いです。多様な経験や、想像力を刺激する環境に触れることで、子どもたちの可能性を広げ、未来への希望を育むきっかけになると考えています。
さらに、教育プログラムの開発に力を入れていく予定です。これは単なる学習支援にとどまらず、子どもたちの自尊心を育み、自己実現を支援するための総合的なプログラムを目指しています。専門家の知見を借りながら、子どもたちの健全な成長を支える効果的な教育方法を模索していきます。

最後に、支援者や協力者の皆様に心からの感謝を申し上げます。皆様のお力添えなくして、私たちの活動は成り立ちません。私たちは、透明性の高い運営を心がけ、皆様からの信頼に応えていく所存です。これからも共に歩み、子どもたちの笑顔と希望に満ちた未来を創造していけることを心から願っています。
どんな困難があっても、子どもたちの未来のために、そして虐待のない社会の実現のために、皆様と共に歩んでいきたいと思います。今後とも、イノチムスブ家の活動にご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

一般財団法人イノチムスブ家
発起人・代表理事 畑 鮎香

代表理事挨拶

皆様、一般財団法人イノチムスブ家代表理事の千本倖生でございます。
私たちイノチムスブ家は、「子どもたちのいのちと社会をむすぶ」という崇高な理念のもと、2024年5月17日に一般財団法人として正式に設立されました。この新たな挑戦に、共同代表理事として参画できることを大変光栄に思います。

私は長年、通信業界でのイノベーションや、教育支援を通じてグローバルな視点での社会貢献に携わってまいりました。そして今、イノチムスブ家の活動を通じて、日本社会の未来を担う子どもたちの支援に力を注ぐ機会をいただきました。
私自身、若い頃に海外留学の経験を得て、そこで培った経験や価値観が今日の自分を形作ったと言っても過言ではありません。それと同様に、子どもたちにも多様な経験と可能性に触れる機会を提供することが、彼らの未来を切り拓く力になると確信しています。

イノチムスブ家の活動は、単なる慈善事業ではありません。それは、日本の未来への投資です。子どもたちの純粋な心を守り、育てることは、健全な社会を構築する上で不可欠な要素です。私たちは、教育支援、心理ケア、家族支援など、多角的なアプローチで子どもたちを支援していきます。
特に、経済的な理由で機会に恵まれない子どもたちに対しては、私の経験を活かし、返還不要の奨学金制度の設立なども視野に入れています。すべての子どもたちが、経済的な障壁なく、自身の可能性を追求できる社会を目指します。
また、私たちの活動は、日本国内に留まりません。グローバル化が進む現代において、国際的な視野を持つことは不可欠です。将来的には、アジア太平洋地域の子どもたちとの交流プログラムなども検討し、相互理解を深める機会を創出したいと考えています。
イノベーションは、ビジネスの世界だけでなく、社会貢献の分野でも重要です。私たちは常に新しいアイデアを模索し、効果的かつ持続可能な支援の形を追求していきます。そのために、各分野の専門家や企業とのコラボレーションも積極的に行っていく所存です。

最後に、支援者や協力者の皆様に心からの感謝を申し上げます。皆様のご支援とご理解なくして、私たちの活動は成り立ちません。私たちは、透明性の高い運営を心がけ、定期的に活動報告を行うことで、皆様からの信頼に応えていく所存です。
子どもたちの笑顔は、私たちの社会の未来そのものです。彼らの可能性を最大限に引き出し、輝かしい未来を築くために、皆様と共に歩んでいけることを心から楽しみにしています。今後とも、イノチムスブ家の活動にご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

一般財団法人イノチムスブ家
代表理事 千本 倖生